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国公立大標準問題集Canpass数学(参考書紹介)

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国公立標準問題集Canpassの概要

国公立標準問題集Canpass数学は駿台文庫から出ている入試標準レベルの参考書です。数学ⅠAⅡB、Ⅲの2冊があり、ともに桑畑信泰先生と古梶裕之先生の共著でなので統一感があります。

国公立大の二次試験や有名私立大の入試問題の多くがこのレベルになるので、このレベルの完成度をどれだけ高められるかが、入試の結果に直結します。実戦的な問題が多くなるため、入試基礎レベルを固めてからやりましょう。また、同時進行で計算力の強化もやりましょう。

キャンパスシリーズは、比較的誘導がついている問題が多く、解説も詳しいので、このレベルにおける最初の一冊におすすめです。特に論述式の出題になる大学を受験するのであればぜひやっておきたい一冊になります。

東大志望者はこちらの記事もお読みください

 




国公立標準問題集Canpassの特徴

同じレベルの参考書と比較して、Canpassシリーズには次のような特徴があります。

①国公立大の問題を厳選、論述式の問題も多め

国公立大の問題でおさえておきたいものが厳選されて収録されています。レベル的には、上位国公立大の標準レベルのものがメインになります。比較的短期間で上位の国公立大レベルまでの実力アップができそうです。また、上位国公立大で多く出題される証明や図示が絡む論述式の問題も多めなので国公立大志望者におすすめです。

②解答・解説が丁寧

キャンパスシリーズの解答・解説は非常に丁寧です。ただし、入試標準レベルの参考書になるので、深く理解するためには、入試基礎レベルの知識が必要です。

解答の前の「思考のひもとき」には大したことは書いてありません。入試基礎レベルが固まっていれば解答の方針はたつ問題がほとんどなので、ここは流してOKでしょう。逆に解説は、ポイントごとに詳しくまとめられていて、よりレベルの高い問題や論述答案を完答するのに使える考え方が載っています。いかにここをおさえるかが学力アップのポイントとなるでしょう。

 

他のおすすめ参考書との比較検討

①キャンパスシリーズがおすすめの人

国公立大標準問題集Canpassシリーズは、入試標準レベルの参考書で上位国公立大でよく出題される論述問題の割合も大きいでので、国公立大志望者はぜひやっておきたい一冊になります。また、入試基礎レベルの知識をベースに標準レベルを攻略するためのポイントをおさえられるので入試標準レベルの最初の一冊に向いています。

②他の参考書・問題集がおすすめの人

・入試の基礎レベルが危うい人
→入試基礎レベルの参考書をやりましょう。(おすすめ参考書一覧の教科書レベルを参照してください)

・入試基礎レベルが終わった人で、併願校も含めて数学はセンター試験のみの人
→センター試験対策の参考書をやりましょう。(おすすめ参考書一覧のセンター対策を参照してください)

・入試標準レベル演習をしたいが、記述対策がそれほどいらない人
・難関大志望でキャンパス→核心標準偏と2段階でやる時間がない人
→「理系標準問題集数学」がおすすめ

・入試標準レベルの演習がしたいが数学は得意でそれほど詳しい解説がいらない人
・入試基礎レベルで「松田の典型問題」を使った人
→「最高の演習」(松田先生の著書)がおすすめ

 

使用における注意点・効果的な使い方

①入試基礎レベルを固めてからやる

キャンパスシリーズは入試の標準レベルの問題集になります。このレベルについては、入試の基礎レベルで身につけた知識のどれを使い、組み合わせるかを演習を通じて体得していくことが強化のポイントとなります。したがって、このレベルの演習をする際は、最低限、入試基礎レベルが固まっている状態でないと目的とする力を養うことはできません。

②解答・解説をすぐに見ない

①でも書きましたが、問題文から、どの知識を使えば解けるかを見抜く力を養うのがこのレベルでのポイントとなります。この力を鍛えるには、わからないからと言ってすぐに解答・解説を見てはいけません。わからない問題でも最低10分は考えてください。そのうえで、解けないときは、これまでに勉強してきたテキストやノート等を見直し、追加で20分は考えましょう。

③思考のひもとき、解答・解説を読み込み、使った知識・考え方をまとめよう

どの知識、考え方を使えば良いかを見抜けるようにするには、問題と知識・考え方を紐付けることが重要です。キャンパスシリーズでは、解説と思考のひもときの部分に問題のポイント、重要となる考え方がまとめられています。問題を解いたら必ずこの部分を読んで、解答に用いた考え方や知識を箇条書きでいいので、ノートにまとめましょう。

④2周目は記述答案の作成を意識

キャンパスシリーズやる人の多くは記述問題が入試でメインとなる大学を受験することと思います。記述力を鍛えるためには、点が取れる答案を作る練習をする必要があります。1周目から記述対策を意識してやれれば理想ですが、入試の基礎レベルからするとある程度難度が上がるため、そこまでの余裕はないかと思います。2周目であれば、一度やった問題で、どの考え方を使うかもまとめているはずなので、手が回るはずです。ですので、2周目には記述ということを意識して取り組んでください。

 

国公立大標準問題集Canpassで入試標準レベルを固めよう

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国公立大・難関私大志望者へ

他者に伝わる答案が書けないと合格できない

記述問題が中心の国公立大や難関私大は参考書をやっただけでは、入試本番で合格点をとることは、正直、厳しいです。参考書の紹介ページやルートのページでも書いていますが、答案作成の練習を徹底的にやる必要があります。どの考え方を使えばよいか割分かっていても、きちんとポイントを押さえた答案がかけなければ、高得点は望めません。

参考書等での学習がある程度進んだら、(きちんとしたレベルの)添削指導等で自身の答案を(きちんと指導ができる)他人に見てもらい、意見を貰いましょう。最終的に採点するのは、あなたではなく「他人」です。あなたの答案が、きちんと他者に伝わるかを添削指導を通して確認し、合格点の取れるレベルに仕上げていきましょう。

標準レベルの参考書の1冊目の1周目を終えたら添削指導も同時進行で!

添削指導等の記述対策を始める目安ですが、標準レベルの参考書の1冊目の1周目を終えたタイミングで始めると良いでしょう。答案作成力の養成は、標準レベルの問題がある程度解けるようになったその上の段階にあたります。標準問題の解法が入っていない状態では、添削問題に向き合っても、白紙解答や見当違いの答案しか作れない場合が多く、結局、解法を学ぶように指導されるのがオチです。こうなると効率的ではありません。なので、少なくとも標準レベルの参考書を1冊を一通りやってからやりましょう。

高校や予備校等で(きちんとしたレベルの)添削指導があれば、それらを活用するとよいでしょう。もし、それらがない場合は、Z会の添削指導がおすすめです。Z会というと東大や京大等の難関国公立大対策の添削指導が有名ですが、一般的な国公立大や難関私立志望者向けのコースもあります。合格できる答案を作れるよう頑張ってください。



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