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大学受験は長期戦

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大学受験は長期戦

大学受験は基本的に長期戦です。1、2か月の対策で合格したケースでは、もともとの学力が志望校のレベルとあっていた場合に限られます。しかし、皆さんがいま目指している大学は、現状の自身の学力よりワンランク、ツーランク上ではないでしょうか?そうであるなら、合格できる実力をつけるにはある程度以上の期間が必要になり、長期戦となります。ここでは、長期戦である大学入試を乗りきるために心がけたいこと、注意したいことをまとめます。



受験勉強の開始時期と目標設定

初めに、ここでいう受験勉強とは、大学受験を念頭に置いて自主的に行う勉強という定義でいきます。したがって、宿題や学校の定期テスト対策等は除きます。

受験勉強の開始時期についてですが、ここ10年ぐらいで早期化の傾向が急速に強まりました。高校入試を経て高校へ入学した人であれば高校入学と同時に、中高一貫校では中学2、3年生から塾や予備校に通うなどして、大学受験に向けた勉強を開始する人が増えてきました。一方、高校卒業後に難関大学を目指して浪人する人は減っています。つまりは、現役で大学に進学するという志向が強まり、現役合格に向けて、早くから受験勉強を開始しようというのが、ここ数年のトレンドです。

現役合格志向の強まった近年では、高校3年生になると受験というものが間近に迫り、ほとんどの人が努力します。そうなってくると、高校3年生の4月から入試までの期間は、みんなが努力するので、学力の差は大きくは変動しません。そうなってくると、高3になる前にいち早く受験勉強を開始して、ほかの受験生と差を詰め、さらにはリードを築くことが得策になります。できるだけ早く受験勉強を始めることが非常に重要なのです。

受験勉強の開始時期かが早まると、大学入試はより長期戦の様相を呈してきます。そこで重要なのが目標の設定です。最終的な目標は志望校の合格ですが、その受験が2年後3年後では、現状と大きく乖離しているため、中間目標が必要になります。現状の学力と志望校により、中間目標を決めることになります。中間目標を決める際のポイントとしては、教科ごとに決めることと、英語・国語など学校の学習の進度に依存しないような科目を早めに仕上げることです。特に多くの科目が課される大学を志望する人は、英語や国語に関してはできれば、高3の4月の時点で、志望校合格レベルまで到達するように目標をたてるとよいでしょう。

モチベーション維持は長期戦を戦う上でマスト

何事も半年以上の長期戦においてモチベーションの維持は非常に重要です。特に、受験まである程度の期間が残っている時期や努力した結果が成績に結びつかない場合はモチベーションが大きく低下することがあります。モチベーションが低下すると学習の効率が低下や学習時間の減少につながるので、いかに高いモチベーションをキープできるかが勝負になります。

モチベーションを高く維持するには、長期的な目標だけでなく、実際に実現可能な短期的(おおよそ1月単位)な目標を設定することが必要です。さらに、その目標から1週間単位の計画にまで落とし込みましょう。目先に達成可能な目標があれば、取り組み易いですし、短いスパンに切って目標や計画を達成できれば、それが次のモチベーションにもつながります。

また、周りからのサポートやともに勉強を頑張る仲間の存在で、モチベーション維持の難易度は大きく変わります。例えば、努力の結果が出ないときに、どうしたら結果が出るか、的確なアドバイスをくれる指導者いたらモチベーションも回復します。高校1・2年生で、受験までまだ時間がある人でも、周りに努力をしている仲間がいれば、自分も頑張ろうという気になれます。

習慣化できた人は強い

長期戦を戦ううえでモチベーション管理とともに重要なのが、疲労対策です。疲労が過度に蓄積してしまうと、体調に悪影響が出てきます。そして、体調がすぐれないと効率的な学習はできません。したがって、長期戦の大学受験では、いかに疲れない勉強をするかも重要になってきます。なので、椅子や机、ペンなど疲れにくい環境を整えるのも重要ですが、疲労の軽減の有効な方法の一つが習慣化です。

朝起きてランニングをしたり、夕食後に皿洗いを手伝ったりと、皆さんにもそれぞれ習慣としていることがあると思います。こういう習慣というものは、それをするのが当たり前になっていますし、何度も繰り返されているため、体も慣れています。ですので、同じことをやるにしても習慣としているかどうかで、精神的・肉体的な疲労が大きく異なります。習慣がつくまでの最初の1~2か月は確かに疲れますが、長期的なスパンで考えれば、習慣化した方がトータルでの疲労度を抑えることができます。ですので、プラスになる習慣、例えば、寝る前に英文の音読をする、帰宅後に計算問題を30分解くなどの習慣をつけるとよいでしょう。特に、単調になりがちな学習(計算問題や覚えた英単語のチェックテスト、基礎知識の一問一答)は疲労度も高いので、こうしたものは徐々に習慣していくとよいでしょう。

まとめ

大学受験はほとんど場合が長期戦です。中間目標の設定やモチベーションの維持、疲労度のマネージメントと習慣化などを意識して取り組むことが重要です。また、近年の現役志向の強まりから、できるだけ早く受験勉強を開始する必要が生じていることもしっかり理解しておきましょう。

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国公立大・難関私大志望者へ

他者に伝わる答案が書けないと合格できない

記述問題が中心の国公立大や難関私大は参考書をやっただけでは、入試本番で合格点をとることは、正直、厳しいです。参考書の紹介ページやルートのページでも書いていますが、答案作成の練習を徹底的にやる必要があります。どの考え方を使えばよいか割分かっていても、きちんとポイントを押さえた答案がかけなければ、高得点は望めません。

参考書等での学習がある程度進んだら、(きちんとしたレベルの)添削指導等で自身の答案を(きちんと指導ができる)他人に見てもらい、意見を貰いましょう。最終的に採点するのは、あなたではなく「他人」です。あなたの答案が、きちんと他者に伝わるかを添削指導を通して確認し、合格点の取れるレベルに仕上げていきましょう。

標準レベルの参考書の1冊目の1周目を終えたら添削指導も同時進行で!

添削指導等の記述対策を始める目安ですが、標準レベルの参考書の1冊目の1周目を終えたタイミングで始めると良いでしょう。答案作成力の養成は、標準レベルの問題がある程度解けるようになったその上の段階にあたります。標準問題の解法が入っていない状態では、添削問題に向き合っても、白紙解答や見当違いの答案しか作れない場合が多く、結局、解法を学ぶように指導されるのがオチです。こうなると効率的ではありません。なので、少なくとも標準レベルの参考書を1冊を一通りやってからやりましょう。

高校や予備校等で(きちんとしたレベルの)添削指導があれば、それらを活用するとよいでしょう。もし、それらがない場合は、Z会の添削指導がおすすめです。Z会というと東大や京大等の難関国公立大対策の添削指導が有名ですが、一般的な国公立大や難関私立志望者向けのコースもあります。合格できる答案を作れるよう頑張ってください。



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