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授業がわからない!高校数学ⅠA-参考書で乗り切る方法-

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高校の数学の授業が分かりにくい!

某予備校で現役生向けの学習相談をしていた際に、たびたびに耳にしたことの一つに「高校の数学の授業がわかりにくい」というものがあります。そしてこれは公立高校の生徒からだけでなく、優秀な先生が多く在籍しているであろう私立の進学校の生徒からもこのような声が聞かれます。つまり、どんな学校であれ、高校の数学の授業についていけない生徒が、ある一定数いるということになります。

そして、高校入学後すぐに(数学ⅠAをやってるうちに)この状況に陥った人は何かしら手を打たなければ、大変な目に遭います。というのも、高校数学では、数学Ⅰ、A、Ⅱ、B、Ⅲと学習していきますが、数学Ⅱ、B、ⅢはⅠAの知識がなければ理解できない内容になっています。このため、数学ⅠAをきちんと理解していないと、数学ⅡBⅢはほぼほぼ理解できず、2年生、3年生になって、数学ⅡBやⅢの勉強をどんなに頑張っても成績が全く上がらないという事態になりかねません。



まずは初学者向けの参考書で教科書レベルの理解する!

学校の授業が分かりにくく、理解できないというケースでは、多くの場合、教科書レベルの理解から始める必要があります。ですので、初学者向けの解説の詳しい参考書で重要な考え方、テーマを一つ一つきっちり理解するまで読み込むのが良いでしょう。そこで、おすすめなのが「やさしい高校数学ⅠA」です。

このやさしい高校数学ⅠAは、数学ⅠAをはじめて学ぶ人、基礎から学びなおしたい人に向けて対話形式で詳しく説明が書かれており、非常にわかりやすいです。解説が詳しいので、見た目は分厚いですが、字も大きめで図も多く、見やすいレイアウトになっています。なので思った以上にスイスイ読めます。

学習中の単元の最初のテーマから読み進める!

まずは教科書レベルの知識の理解が目標となりますが、そのためには、単元をさらに細かくテーマに分け、その1つ1つのテーマをしっかり理解していくことが重要になります。同じ単元のそれぞれのテーマは関連性を持っているので、1つのテーマを理解が次のテーマの理解につながっていきます。逆に1つのテーマをおろそかにすると、それが次のテーマの理解の妨げになります。ですので、学校で学習中の単元の最初のテーマから1つ1つ解説を読んで理解していきましょう。

解説を読んでもわからな時は・・・

とても詳しく、分かりやすく解説が書かれていますが、それでもわからないという人がいると思います。そういう場合は、今学習している単元を学ぶために必要な知識が足りない可能性が高いです。それぞれの単元を学ぶにあたって、事前に学習しておくべき単元を単元紹介のページにまとめているので、確認してください。

また、数学ⅠAを学ぶにあたっては、中学校の教科書レベルはある程度できていないとキツイです。やさしい高校数学ⅠAでは、最初の方に中学数学の重要テーマを抜粋したページがありますので、中学の内容で不安が残る人は一度ここを読みましょう。抜粋された中学数学の重要テーマも理解できないようであれば、「やさしい中学数学」で中学数学の教科書レベルからやり直す必要があります。

授業で扱った問題にリベンジ!

参考書での学習が学校の授業に追いついてきたら、学校の授業で扱った教科書レベルの問題(教科書やクリアー、サクシードなどの教科書準拠問題集の問題)の解きなおしをしましょう。これには2つの目的があります。1つ目は学校の成績を上げる(定期テスト対策)、2つ目は「わかる」から「とける」へのレベルアップです。

まず、学校の成績を上げることについてですが、大学の一般入試だけを考えればそれほど重要ではないように思えますが、高校ででは、習熟度別のクラス編成になっている場合が多いため、学校の成績が良ければそれだけ上位のクラスにいけます。上位のクラスは、指導力が高い先生が担当することが多いため、更なる学力向上につながる可能性があります。

2つ目の「わかる」から「解ける」へのレベルアップについてですが、「考え方を理解できた」ということと「知識を使って問題が解ける」ということは根本的に違います。そして、問題が解けるというところまでやって、はじめて、成績は上がります。「解ける」ようになるためには、問題演習が不可欠なのです。



「理解できた」から「問題が解ける」へ!

繰り返しになりますが、「理解できた」と「問題が解ける」はレベルが違います。問題が解けるというレベルに到達するためには、問題を解く練習、演習をする必要があります。その一環として、学校の授業で扱った問題の解き直しを推奨しています。

しかし、学校で教科書レベルの問題をあまり扱っていない場合や授業で扱った問題の解答を丸暗記してしまい、演習として機能しない場合は、学校授業で扱った問題を解きなおしても、あまり効果がありません。そういう場合は、「高校これでわかる問題集数学ⅠA」を演習書として使いましょう。教科書レベルの問題が多く収録されていますが、全体の問題数は多すぎず、短期間に教科書レベルの演習をするのにちょうど良い問題集です。

演習時の注意点は、納得のいく答案ができるまで演習問題の解説を見ない事です。詰まった場合は「やさしい高校数学」の解説に戻って考えてください。きついかもしれませんが、問題を解くためにどの考え方を使うかを見破る力を高めないと「問題が解ける」というレベルには到達しません。そして、演習問題の解説を見てしまうとこの力は付きません。ですので、ここが正念場と思って頑張ってください。

学校の授業をオーバーラップ!

勉強を始めた時点では、参考書での勉強は学校の授業の後追いですが「やさしい高校数学」であれば初学者でも理解できるように工夫されています。理想を言うと、授業の前に参考書を読んである程度理解しておき、授業で理解を深め、演習を積むというスタイルに持っていくことができれば、学校の授業もかなり有効につかえます。ですので、最終的には学校の授業をオーバーラップし、先取りで進めて行くことを目標としましょう。

ただし、数学のそれぞれの単元には学習するにあたって、あらかじめ学習しておくべき単元があります。なので、先取りに進む前に、学校で学習済みの単元で教科書レベルに不安が残るものがあれば、必ず先に復習をしましょう。それが次の単元の理解にもつながって行くはずです。

まずはやってみることが重要!

ここまで読んで「良さそう!」、「使えそう!」と思ったならまずはやってみましょう!当然ですが、やらなければ成績は上がりません。「どうしようかな」「予備校の体験に行ってからにしよう」などと考えている内に簡単に1週間、2週間と経過していきます。そして、その間に学校の授業はどんどん進みます。数学ⅠAは今後学ぶ数ⅡBⅢの基礎になります。ですので、早めに手を打ち、授業を軌道に乗せることが重要です。そのためには、まずはやってみることです。

予備校等と違って費用もほとんどかかりませんし、煩わしい申し込みもありません。簡単に、そしてすぐに始められます。数学ⅠA攻略の第一歩を踏み出しましょう!!

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国公立大・難関私大志望者へ

他者に伝わる答案が書けないと合格できない

記述問題が中心の国公立大や難関私大は参考書をやっただけでは、入試本番で合格点をとることは、正直、厳しいです。参考書の紹介ページやルートのページでも書いていますが、答案作成の練習を徹底的にやる必要があります。どの考え方を使えばよいか割分かっていても、きちんとポイントを押さえた答案がかけなければ、高得点は望めません。

参考書等での学習がある程度進んだら、(きちんとしたレベルの)添削指導等で自身の答案を(きちんと指導ができる)他人に見てもらい、意見を貰いましょう。最終的に採点するのは、あなたではなく「他人」です。あなたの答案が、きちんと他者に伝わるかを添削指導を通して確認し、合格点の取れるレベルに仕上げていきましょう。

標準レベルの参考書の1冊目の1周目を終えたら添削指導も同時進行で!

添削指導等の記述対策を始める目安ですが、標準レベルの参考書の1冊目の1周目を終えたタイミングで始めると良いでしょう。答案作成力の養成は、標準レベルの問題がある程度解けるようになったその上の段階にあたります。標準問題の解法が入っていない状態では、添削問題に向き合っても、白紙解答や見当違いの答案しか作れない場合が多く、結局、解法を学ぶように指導されるのがオチです。こうなると効率的ではありません。なので、少なくとも標準レベルの参考書を1冊を一通りやってからやりましょう。

高校や予備校等で(きちんとしたレベルの)添削指導があれば、それらを活用するとよいでしょう。もし、それらがない場合は、Z会の添削指導がおすすめです。Z会というと東大や京大等の難関国公立大対策の添削指導が有名ですが、一般的な国公立大や難関私立志望者向けのコースもあります。合格できる答案を作れるよう頑張ってください。



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