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理系標準問題集数学(参考書紹介)

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理系標準問題集 数学の概要

理系標準問題集 数学は駿台文庫から出ている入試標準レベルの参考書です。基本的に数学Ⅲまで必要な理系の受験生を対象としています。著者は小島敏久先生で、理系標準問題集は数学以外にも物理・化学・生物が出版されています。

国公立大の二次試験や有名私立大の入試問題の多くがこのレベルになるので、このレベルの完成度をどれだけ高められるかが、入試の結果に直結します。実戦的な問題が多くなるため、入試基礎レベルを固めてからやりましょう。また、同時進行で計算力の強化もやりましょう。

難関大の理系学部の問題を中心に取り組みやすい問題からやや難しい問題まで取りそろえた参考書です。問題数も150問と多すぎず、入試の標準レベルの問題を一通り演習するにはちょうど良い分量があります。解説が詳しく、国公立・私立問わずやや難しめの問題までやる場合で、一冊だけやるとしたらこれが最善手になるでしょう。

東大志望者はこちらの記事もお読みください




理系標準問題集 数学の特徴

同じレベルの参考書と比較して、理系標準問題集 数学には次のような特徴があります。

①上位から難関大の問題を厳選、論述式の問題も多め

国公立・私立問わず上位から難関大の標準レベルの問題が厳選され収録されています。比較的取り組みやすい問題からやや難しい問題まで掲載されているので、難関大志望者に特におすすめです。

②解答・解説が詳しい

本書は解答が比較的詳しく書かれており、別解の収録も多めです。解説も問題を解くためのアプローチ法や解法のポイントが分かりやすくまとめられています。ただし、あくまで入試標準レベルの参考書なので、入試の基礎レベルの知識がないと理解することは困難です。

③目標解答時間が設定されている

当たり前ですが、入試本番では試験時間が決まっています。実戦的な演習をする上では、解答時間を設定して解くことが必要ですが、本書では各問題に目標解答時間が設定されているので便利です。

他のおすすめ参考書との比較検討

①理系標準問題集がおすすめの人

理系標準問題集は、国公立・私立問わず上位から難関の大学志望者で、入試基礎レベルを完璧にした人におすすめです。解説が詳しく、やや難しめの問題まで扱うので、同じく入試の標準レベルの問題集(国公立標準問題集Canpass等)を終えた人で、実力をワンランク強化したい人にもおすすめです。

②他の参考書・問題集がおすすめの人

・入試の基礎レベルが危うい人
→入試基礎レベルの参考書をやりましょう。(おすすめ参考書一覧の教科書レベルを参照してください)

・入試基礎レベルが終わった人で、併願校も含めて数学はセンター試験のみの人
→センター試験対策の参考書をやりましょう。(おすすめ参考書一覧のセンター対策を参照してください)

・国公立大志望でそれほど難しい問題をやる必要がない人
・国公立大志望で入試の標準問題を初めて本格的にやる人
→「国公立標準問題集Canpass」がおすすめ

・入試標準レベルの演習がしたいが数学は得意でそれほど詳しい解説がいらない人
・入試基礎レベルで「松田の典型問題」を使った人
→「最高の演習」(松田先生の著書)がおすすめ

 

使用における注意点・効果的な使い方

①入試基礎レベルを固めてからやる

理系標準問題集は入試の標準レベルの問題集になります。このレベルについては、入試の基礎レベルで身につけた知識のどれを使い、組み合わせるかを演習を通じて体得していくことが強化のポイントとなります。したがって、このレベルの演習をする際は、最低限、入試基礎レベルが固まっている状態でないと目的とする力を養うことはできません。

②解答・解説をすぐに見ない

①でも書きましたが、問題文から、どの知識を使えば解けるかを見抜く力を養うのがこのレベルでのポイントとなります。この力を鍛えるには、わからないからと言ってすぐに解答・解説を見てはいけません。わからない問題でも最低10分は考えてください。そのうえで、解けないときは、これまでに勉強してきたテキストやノート等を見直し、追加で10分は考えましょう。

③解説を読み込み、使った知識・考え方をまとめる

どの知識、考え方を使えば良いかを見抜けるようにするには、問題と知識・考え方を紐付けることが重要です。キャンパスシリーズでは、解説と思考のひもときの部分に問題のポイント、重要となる考え方がまとめられています。問題をといたら必ずこの部分を読んで、解答に用いた考え方や知識を箇条書きでもいいので、ノートにまとめましょう。

④論述式がメインの人は2周目は答案の作成を意識

国公立大の志望者等、論述答案の作成が入試で求められる人は、答案の作成力を鍛えるため、点が取れる答案を作る練習をする必要があります。1周目から答案作成を意識してやれれば理想ですが、入試の基礎レベルからするとかなり難度が上がるため、そこまでの余裕はないかと思います。2周目であれば、一度やった問題で、どの考え方を使うかもまとめているはずなので、手が回るはずです。ですので、2周目には答案作成を意識して取り組んでください。

 

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国公立大・難関私大志望者へ

他者に伝わる答案が書けないと合格できない

記述問題が中心の国公立大や難関私大は参考書をやっただけでは、入試本番で合格点をとることは、正直、厳しいです。参考書の紹介ページやルートのページでも書いていますが、答案作成の練習を徹底的にやる必要があります。どの考え方を使えばよいか割分かっていても、きちんとポイントを押さえた答案がかけなければ、高得点は望めません。

参考書等での学習がある程度進んだら、(きちんとしたレベルの)添削指導等で自身の答案を(きちんと指導ができる)他人に見てもらい、意見を貰いましょう。最終的に採点するのは、あなたではなく「他人」です。あなたの答案が、きちんと他者に伝わるかを添削指導を通して確認し、合格点の取れるレベルに仕上げていきましょう。

標準レベルの参考書の1冊目の1周目を終えたら添削指導も同時進行で!

添削指導等の記述対策を始める目安ですが、標準レベルの参考書の1冊目の1周目を終えたタイミングで始めると良いでしょう。答案作成力の養成は、標準レベルの問題がある程度解けるようになったその上の段階にあたります。標準問題の解法が入っていない状態では、添削問題に向き合っても、白紙解答や見当違いの答案しか作れない場合が多く、結局、解法を学ぶように指導されるのがオチです。こうなると効率的ではありません。なので、少なくとも標準レベルの参考書を1冊を一通りやってからやりましょう。

高校や予備校等で(きちんとしたレベルの)添削指導があれば、それらを活用するとよいでしょう。もし、それらがない場合は、Z会の添削指導がおすすめです。Z会というと東大や京大等の難関国公立大対策の添削指導が有名ですが、一般的な国公立大や難関私立志望者向けのコースもあります。合格できる答案を作れるよう頑張ってください。



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