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参考書ルート2019・理系数学-入試標準レベル(標準~上位国公立大版)

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ヤギの参考書ルート2019【理系数学編】

ここでは参考書だけで難関大の入試で合格点をとれるようにするには、どのような参考書をどのような順番で進めて行けばよいかを解説していきます。第一回は理系数学編です。(理系でも入試が数学ⅠAⅡBまでの場合は数学ⅠAⅡB編を参照してください)
※ルート作成者のヤギ ススムについてはこちらから

この参考書ルートは「1.教科書レベル」→「2.入試基礎レベル」→「3.入試標準レベル」→「4.入試難問レベル」→「5.入試掌握レベル」の5段階構成です。ゼロ(中学数学の教科書レベルが固まった段階)から東大・京大・東工大等の入試で満点を狙いに行くところまで紹介しているので、現在の自分の学力に合わせて、スタートのレベルを設定してください。




3.入試標準レベル(標準~上位国公立大版)

【対象者】
・2次試験の配点(全教科合計)が全体の配点の40%を超える国公立大(旧帝大・東工大などの難関大および医学部医学科を除く)の志望者
・センター重視の国公立大志望者で二次試験の数学で他の受験者に差をつけたい人
上位国公立大志望者(具体的な大学名を挙げると、筑波、東京農工、千葉、横浜国立、新潟、名古屋工業、大阪府立、神戸、岡山、広島、熊本など)や国公立大の薬・歯・獣医学部学科志望の方上位~難関国公立大版と比較し、残り時間、現在の成績、他教科との兼ね合いなどを考えてどっちをやるかを決めましょう。

※チャート式(青・黄色)やフォーカス・ゴールド等の例題に掲載されていレベルの問題に不安の残る単元・分野がある場合は、入試基礎レベル以下の該当単元・分野をやってからこのレベルを開始しましょう。
※難関国公立大や国公立大の医学部医学科志望の方は上位~難関国公立大版、私立大志望の方は上位私大版および難関私大版を参照してください。

【教材】
4つのパターンで共通のものが2冊、加えて標準~上位国公立大版では、別に2冊追加で全体で4冊になります。ラインナップは以下のようになります。

○標準~上位国公立大版
①合格る計算数学ⅠAⅡB
②合格る計算数学Ⅲ
③国公立標準問題集Canpass数学ⅠAⅡB
④国公立標準問題集Canpass数学Ⅲ

【使用法】
入試標準レベル(標準~上位国公立大版)では、「合格る計算」のⅠAⅡB→「合格る計算」の数Ⅲ+「Canpass」のⅠAⅡB(同時進行)→「Canpass」の数学Ⅲという順で進めます。以下に効率的なやり方の一例を示しておきます。参考にしてください。

★使用例★

Step.1
「合格る計算」のⅠAⅡBを進めます。一つ一つテーマを読んでいき、より効率的な数式・図形・ベクトル等の処理方法を学んでいきます。問題については、必要であれば解いてください。ⅠAⅡBを一通りやったらStep.2 の「合格る計算」の数Ⅲと「Canpass」のⅠAⅡBに進みます。

Step.2
「合格る計算」の数学Ⅲと「Canpass」のⅠAⅡBを進めます。
「合格る計算」のⅢはⅠAⅡBと同様のやり方で進めましょう。
「Canpass」は奇数番号の問題を1から順に解いていき、全問解いたら、偶数番の問題を2から順に解いていきましょう。その後もう一度、同じように奇数番→偶数番で全問を解き直しをしましょう。解き直しの際は、赤本の公式サイトではいくつかの大学の解答用紙見本が公開されています。これを印刷して使いましょう。※志望大学の解答用紙が公開されていない場合は横浜国立大学のものを使いましょう。オーソドックスで使いやすいと思います。
2周目で納得のいく答案を作れた問題は”○”と記録し、それ以外の問題は”×”と記録します。3周目以降は”×”の問題のみをやり、納得のいく答案ができたら”○”へ記録を変更します。
「合格る計算」を終え、「Canpass」の全問を”○”にできたらSrep.3 の「Canpass」の数Ⅲへに進みます。

Step.3
Step.3 は「Canpass」の数学Ⅲになります。ⅠAⅡBと同様のやり方で進めてください。全問”○”にできれば修了です。

【修了の目安】

「Canpass」の全ての問題で納得のいく答案が作成できるようになれば修了です。
国公立大の二次試験では、ほとんどが論述式となるので、「解ける」ではなく「答案が作れる」というところがゴールとなります。

【学習時期】
他教科との兼ね合いがあるので、早く終えられればそれに越したことはありませんが、10月末までには終わらせたいところです。

【終了後】
・入試の難問レベルの対策がやりたい人は次の入試難問レベルに進みましょう。
・その他の人は、このレベルを終えたらセンターの過去問・実戦問題集、志望校の二次試験の過去問を中心に取り組みましょう。
できれば11月末までに、二次過去問もある程度はやっておきましょう。
センター過去問や模試等で思った以上に得点できなければ、12月以降、センターまではセンター対策に全力を尽くしましょう。
志望校の二次試験の過去問で足りない場合、全体的に演習量を増やしたければ「理系数学入試の核心標準編」、志望校の出題傾向に偏りがありⅠAⅡBだけ、または、Ⅲだけ追加したければ、それぞれ「全レベル問題集」の③、⑤などの問題集を追加するとよいでしょう。

★ポイント★

・最初に「合格る計算」をやる意味は計算力を上げる目的ではなく、数式や図形・ベクトル等の効率的な処理法を取得するところにあります。問題のレベルが上がるにつれて、上手く処理しないと制限時間内に完答することが難しい問題も増えてくるので、必ず身に着けておきましょう。

・「合格る計算」はルートとしての学習を終えたら、計算力の強化のために、1日10分ずつや土日に30分ずつなど時間を決めて、繰り返し解きなおしましょう。

入試の標準問題は「基礎問題の考え方・解法」の組み合わせで解くことができます。そこで要求されるのが、「どの考え方を使うかを見抜く力」と「考え方を組み合わせる力」です。これを高めるためには、初見で徹底的に考えることが非常に重要です。

・「Canpass」についてですが、上記のとおりですので、初見できないからと言っていきなり解説を見ないでください。解けなくても最低10分は考え、それでもだめなら、基礎問題精講やチャート式等で使えそうな考え方を探し、何とか突破口を見つける努力を10分はしてください。

・「Canpass」の2周目は論述答案の書き方、まとめ方にこだわってください。その際、実際の解答用紙を使うことで、図やグラフ、表などをどのようなレイアウト・サイズで描くかの練習もしましょう。

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国公立大・難関私大志望者へ

他者に伝わる答案が書けないと合格できない

記述問題が中心の国公立大や難関私大は参考書をやっただけでは、入試本番で合格点をとることは、正直、厳しいです。参考書の紹介ページやルートのページでも書いていますが、答案作成の練習を徹底的にやる必要があります。どの考え方を使えばよいか割分かっていても、きちんとポイントを押さえた答案がかけなければ、高得点は望めません。

参考書等での学習がある程度進んだら、(きちんとしたレベルの)添削指導等で自身の答案を(きちんと指導ができる)他人に見てもらい、意見を貰いましょう。最終的に採点するのは、あなたではなく「他人」です。あなたの答案が、きちんと他者に伝わるかを添削指導を通して確認し、合格点の取れるレベルに仕上げていきましょう。

標準レベルの参考書の1冊目の1周目を終えたら添削指導も同時進行で!

添削指導等の記述対策を始める目安ですが、標準レベルの参考書の1冊目の1周目を終えたタイミングで始めると良いでしょう。答案作成力の養成は、標準レベルの問題がある程度解けるようになったその上の段階にあたります。標準問題の解法が入っていない状態では、添削問題に向き合っても、白紙解答や見当違いの答案しか作れない場合が多く、結局、解法を学ぶように指導されるのがオチです。こうなると効率的ではありません。なので、少なくとも標準レベルの参考書を1冊を一通りやってからやりましょう。

高校や予備校等で(きちんとしたレベルの)添削指導があれば、それらを活用するとよいでしょう。もし、それらがない場合は、Z会の添削指導がおすすめです。Z会というと東大や京大等の難関国公立大対策の添削指導が有名ですが、一般的な国公立大や難関私立志望者向けのコースもあります。合格できる答案を作れるよう頑張ってください。



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