コラム 【数学】勉強法

1か月で20点アップ!センター数学ⅠAレベル別攻略法

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2018年のセンター試験まで残り1か月を切りました。「あと1か月しかないが、数学ⅠAで20点あげたい!」もしくは「上げないといけない・・・」

という人のためにここではレベル別・状況別におすすめの直前対策法を紹介します。

ちなみに、理系科目については3年前に課程の変更があるため、総合演習をする場合は、3年分の過去問と河合塾や駿台予備校の実戦問題集(模試の過去問)を使いましょう。

 

1.20点以下レベル(本番目標30~40点)

模試や過去問で現状20点以下しか取れていない場合、各分野の基礎事項に抜けがあります。センター試験は学力調査の一面があり、毎年のように出題される頻出の公式・テーマがありますので、そこをおさえれば30~40点はいきます。なので20点以下しか取れていない人はまずこの基礎事項を固め、やさしめの実戦問題で比較的簡単な問題に絞って演習を積みましょう。本番でも難問には深追いせず、解ける問題を確実に解いていきましょう。

具体的には、まず、基礎固めとして「みんなのセンター教科書ⅠA」を使いましょう。この参考書は、数学が苦手な人向けで、センター試験に特化した内容になっています。ですので、白チャート等の基礎レベルの他の参考書に比べ、効率よく学習を進められるはずです。使い方ですが、まずざっくり一読み、問題を解いてみましょう(※ただし、得点率が80%を超える単元がある場合はその単元は飛ばしてましょう。)。その後、自力で解けなった問題に対応する箇所の説明を戻って読み直し、理解していけば良いでしょう。時間的な目安としては、おおよそ2週間で仕上げましょう。

一通り基礎事項をインプットできたら、「河合塾 マーク式基礎問題集」を使い演習を積みましょう。基礎問題に絞った問題集で易しい問題に絞って演習を積めます。理解が甘いところは「みんなの~」に戻って再確認しながら進めましょう。「みんなの~」の内容がしっかり理解できているのであれば1週間で終わるはずです。長くても2週間でやり切れるでしょう。

時間があれば、代ゼミのセンター実戦問題集で総合演習をしましょう。駿台や河合塾に比べ、代ゼミのものは比較的易しい問題が多く収録されているので、このレベルの仕上げにはこちらがおすすめです。

 

2.20点~40点レベル(本番目標40~60点)

現状20点以上の人はまず、各単元の得点率を見てください。苦手単元があり、毎回得点率30%以下であれば、まずはその単元を攻略しましょう。やり方は20点以下の場合で触れた2冊を使いましょう。

極端な苦手単元がないのであれば、高得点が取れる(得点率85%以上を毎回とれる)単元を2つ作りましょう。1か月で全ての単元をレベルアップさせるのは正直厳しいです。そこで範囲を絞って高得点が見込める分野を作り、結果的に総合点を上げるという戦略で臨みましょう。高得点を狙う単元の選び方ですが、ある程度配点が大きい単元にしましょう。例えば、2次関数や図形と計量あるは選択の確率、整数、図形の性質等がおすすめです。

具体的は対策としては、まずZ会の「解決!センター数学ⅠA」で高得点を狙う上で押さえておきたい知識をインプットします。その後、駿台の「短期攻略センター数学ⅠA実践編」で高得点を狙う単元のみを演習します。仕上げに河合塾の実戦問題集(マーク式総合問題集)で総合演習して、狙ったところで高得点がとれていれば完璧です。「解決!センター」が1~2週間、「短期攻略」1週間、総合演習1週間が理想的なペースです。



3.40点~60点レベル(本番目標60~80点)

現状40点~60点の人も単元別の得点率をまず確認しましょう。極端な苦手単元(得点率30%以下)がある場合は、まずその単元の攻略です。(具体的な方法は20点以下の人のところを参照ください)

苦手科目が無い場合は、次に高得点を狙える(得点率85%以上を毎回とれる)単元が3つ以上あるかを考えます。高得点が期待できる単元が0~2つの場合は高得点を狙える単元を3つ作ります。やり方は20~40点レベルの項を参照してください。

極端な苦手単元がなく、高得点が狙える単元も3つ以上確保できているのであれば、課題は計算力でしょう。センター試験の主要科目は時間設定が厳しいという特徴があります。計算が追い付かず、時間が足りなかったというのはよくあるパターンです。また、多少ひねられた問題が出題されても、センター数学では誘導があるので計算で押して正解にたどり着くこともできます。ですので、計算力の強化がポイントになります。

しかし、ただ単に問題数をこなしていても計算力は飛躍的はあがりません。そこで、計算のやり方を根本的見直し、効率的な計算法を身に着ける必要があります。そこでおすすめなのが、「合格る計算数学ⅠAⅡB」です。この参考書は単なる計算ドリルではなく、効率的な計算法がまとめられています。使い方としては、それぞれのテーマで効率的な計算法でやれていたかを検討していき、やれていないところのみを練習問題を使い、効率的な計算法を取得していけばよいでしょう。ⅠAだけなら1週間で終わるはずです。

その後は20点~40点のときと同様に、河合塾の実戦問題集で総合演習して、仕上げましょう。時間があれば駿台のものを追加やりましょう。

4.60点~80点レベル(本番目標80~90点以上)

このレベルでも、まずは極端な苦手単元(得点率30%以下)はないかを確認します。あれば潰しましょう。(やり方は20点以下の項を参照)

苦手単元の有無の次は、時間が足りているかを確認しましょう。足りないのであれば、計算力を上げましょう。(やり方は40点から60点の項で書いてます。)このレベルの人の多くはある程度しっかりとしたインプットができている人がほとんどです。誘導もついているセンター数学では、計算力さえつけばコンスタントに高得点がとれます。ⅠAだけなら1週間で終わりますので、ぜひやりましょう。

逆に、時間も足りている(分かる問題は全て解けており、残りの問題を解く時間もある程度ある)場合はもう一段階インプットをしましょう。使うのはZ会の「解決!センター数学ⅠA」です。高得点が取れる自信のある単元は飛ばし、効率的に進めましょう。一からがっちりやるのではなく、抜けているポイントを補うという意識でやってください。1~2週間ほどで終わります。

どちらのケースも駿台の実戦問題集で仕上げましょう。駿台の実戦問題集は少し難しめの問題が多く収録されていますので、このレベルにはこちらがおすすめです。

5.80点以上レベル(本番目標100点)

このレベル場合はまず時間に不安があるかというのが一つ目のポイントです。不安があれば、「合格る計算数学ⅠAⅡB」で計算力を強化しましょう。(使い方は40点~60点レベルを参照)

時間に不安がなければ、高得点を狙う上でのポイントに漏れがないか総チェックをかけましょう。おすすめはZ会の「解決!センター数学ⅠA」です。不安がある単元から進めて行きましょう。(満点を取る自信がある単元は飛ばしても可)あくまで抜けているポイントを補うためにやるので、そこまで時間をかける必要はありません。1~2週間で終わるはずです。

その後、Z会の実戦問題集で仕上げの総合演習です。Z会のものはかなり難しい問題の比率が多いです。難しめの問題を使って、難化した年でも対応できるようにしましょう。

 

残り1か月、最も重要なのは・・・

ここまで数学ⅠAについて書いてきましたが、残り1か月で最も重要なのは、全ての受験科目を俯瞰的に見て、伸びやすい科目の点数を伸ばすことです。入試は総合点で決まりますので、この点だけは忘れず、他に伸びやすい科目があるのであればそちらを優先させるのが良いでしょう。くれぐれも数学は伸びたが合計では目標点に届かなかったということが無いようにしましょう。

おすすめ参考書・問題集一覧
総合演習用問題集




国公立大・難関私大志望者へ

他者に伝わる答案が書けないと合格できない

記述問題が中心の国公立大や難関私大は参考書をやっただけでは、入試本番で合格点をとることは、正直、厳しいです。参考書の紹介ページやルートのページでも書いていますが、答案作成の練習を徹底的にやる必要があります。どの考え方を使えばよいか割分かっていても、きちんとポイントを押さえた答案がかけなければ、高得点は望めません。

参考書等での学習がある程度進んだら、(きちんとしたレベルの)添削指導等で自身の答案を(きちんと指導ができる)他人に見てもらい、意見を貰いましょう。最終的に採点するのは、あなたではなく「他人」です。あなたの答案が、きちんと他者に伝わるかを添削指導を通して確認し、合格点の取れるレベルに仕上げていきましょう。

標準レベルの参考書の1冊目の1周目を終えたら添削指導も同時進行で!

添削指導等の記述対策を始める目安ですが、標準レベルの参考書の1冊目の1周目を終えたタイミングで始めると良いでしょう。答案作成力の養成は、標準レベルの問題がある程度解けるようになったその上の段階にあたります。標準問題の解法が入っていない状態では、添削問題に向き合っても、白紙解答や見当違いの答案しか作れない場合が多く、結局、解法を学ぶように指導されるのがオチです。こうなると効率的ではありません。なので、少なくとも標準レベルの参考書を1冊を一通りやってからやりましょう。

高校や予備校等で(きちんとしたレベルの)添削指導があれば、それらを活用するとよいでしょう。もし、それらがない場合は、Z会の添削指導がおすすめです。Z会というと東大や京大等の難関国公立大対策の添削指導が有名ですが、一般的な国公立大や難関私立志望者向けのコースもあります。合格できる答案を作れるよう頑張ってください。



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