勉強法

国公立大学の受験のポイント(文系編)

投稿日:

国公立大学の受験のポイント・文系学部編

国公立大学の入試では、センター試験と二次試験の二回の試験が課されます。特に文系学部では、受験する大学によって、試験科目や配点が多く異なるという特徴があります。このため、志望校別に優先していくべき取り組みが変わってきます。ここでは、各大学の対策ではなく、全般的に国公立大学の受験にあたって、注意しておくべきことをまとめていきます。

※東大・京大の受験を考えている人はこちらの記事を参考にしてください



早めに第一志望を決めることが合格へのカギ

国公立の文系については、志望する大学・学部・学科により、入試科目や配点が大きく変わります。そのため、力を入れて対策するべきポイントが異なっています。例えば、一橋大学の経済学部では二次試験で英語、国語、数学、社会が課され、数学の配点がかなり大きいので、英国数社の記述・論述対策が必要で、特に数学の対策をしっかりやる必要があります。一方、千葉大学の法政経学部では、二次試験は英語、国語、数学で少しだけ英語の配点が高いですが、どれも同じぐらいの配点ですので、英語を厚めに3教科バランスよく対策する必要があります。さらにここ数年では、国公立大学であっても、センター試験を含めて英語、国語と社会の3教科で受験可能な大学が少しづつ増えてきています。
このようなことから、早期の志望校の決定が重要になります。第一志望が固まれば、その後の学習計画も立てやすく効率的に勉強できます。特に上位の大学を目指すのであれば、高3の4月には第一志望を決めましょう。第二志望以下は、基本的に、第一志望と同じ科目を使って受験可能な大学から選びましょう。

志望校が決まっていない高校1、2年生がやるべき取り組み

早期の志望校の決定が重要と言っても、志望校を決めるのはなかなか簡単ではなく、1、2年生では決めきれない人も多いと思います。そういう場合にどのような取り組みをするかですが、学校や塾等では英語と数学をやること進められるケースが多くみられます。しかし、実際は数学よりも国語を優先して強化すべきです。
というのも、数学Ⅲをやらない場合、多くの高校で、高2のうちに全範囲が終わり、高3の一年間はすべて受験対策に充てることができます。そして、入試の標準レベル以上の演習をやる場合は、一度ⅠAⅡBの全範囲の学習を終えてからやった方が効率的にちからをのばせるので、高2のうちに数学の入試標準レベルをやるのであれば、先取りして全範囲を終わらてからやりたいところです。しかし、先取りまでして数学をやるぐらいであれば、学校の進度にかかわらず、自分で勉強を進められる国語を固めた方が高効率です。なので、数学は入試の基礎レベルまでにとどめておき、国語に力を入れておく方がよいでしょう。

目標のペースとしては、英語を高1のうち英語と国語の基礎を固め、高2で英語・国語の記述力の養成と数学の基礎レベルの強化ができていればいい感じです。そこまでやれれば、高3では、英語と国語は過去問と分野別対策だけで、残りを他教科にあてることができるので十分対応できます。

二次試験の重要性

国公立大学ではセンター試験と二次試験の二つの試験が課されるのですが、その配点比率は志望校により異なります。そのため、大学によりその重要度は異なります。センター重視の大学であっても、センターリサーチC判定からの逆転は意外と起こっています。センター試験がマーク式なのに対して、国公立大学の二次試験は記述・論述式がメインになります。しっかりと対策を講じていないと得点することができず、逆転が起こります。したがって、二次試験の比率が高い難関大ではもちろん、センター重視の大学であっても、二次試験は重要だといえます。

一方、一橋大や旧帝大などの難関大では、二次試験の比率のわりに二次試験での逆転は多くはありません。というのも、難関大志望者は、配点の高い二次試験の対策を重視します。このため、二次試験対策が順調に来ていない場合、センター対策に時間がさけず、失敗しがちです。つまり、難関大志望でセンター試験で高得点をとれた人の多くは、二次試験対策が順調でセンター試験対策にもそれなりに時間が割けた人が多く、二次試験でも合格点を取ってくるということです。

以上のことから、センター重視の大学でも二次試験対策は重要であり、一橋大などの難関大においては、二次試験対策をしっかりやった上で、センター対策にもまとまった時間を割けるぐらいの余裕が必要ということになります。

二次試験の全般的な傾向

国公立大の二次試験は記述・論述形式がメインになり、きちんと対策をしているかどうかで差が付きます。特に得点差が大きいのが国語と社会で難関大になればなるほど、この傾向は強まります。難関大や上位の大学においては、現代文では採点基準が厳しく、ただ採点のポイントである部分を切り取りつなげただけでは、ほとんど点にならず、わかりやすく論理的な答案を作る必要があります。また、社会では、字数が多く、多くの知識をふまえた詳細な答案を作ることが求められます。したがって、添削指導等を繰り返し、合格点が取れる実力をつけましょう。

国語や社会で差がつく一方、英語ではほとんどの大学で高得点が求められます。国公立大学の英語は比較的読みやすい文章がメインで、ちゃんと対策をしていれば高得点を取れるからです。というのも、国公立大の多くが総合大学で、理系の学部と同じ問題を使います。理系の場合、数学や理科の負担が大きく、なかなか英語まで対策が回らない人がいるので、あまり問題のレベルを上げてしまうと、入試問題として機能しなくなります。このため、学部学科独自の問題をメインで使う私立大学と比べ、オーソドックスな問題が出題される傾向にあります。このため、英語に多くの時間を割ける文系の場合、多くの受験生が高得点を取るので、ここで落としているようでは合格は厳しいといえます。ただし、外国語学部など学部学科専用の問題が用いられる場合は、専門性の高い長文や難解な文学作品などレベルの高い問題が出題され、過去問をやりこんだかどうかで、大きな差が付く傾向にあります。

最後に数学ですが、一橋大学の経済学部など数学の配点が非常に高い大学を除き、標準レベルの問題までを解けるようにしておけば十分です。難問に関しては、ほとんどの人が解けません。というのも、文系では数学得意という人は多くありません。加えて、英語に比べて配点が低いことが多く、数学を最優先で勉強をしている人はほとんどいません。そうなってくると差がつくのは標準レベルの問題ということになります。国語や社会の記述は大きな差が付き、点数の取りやすい英語で高得点が必須のことを考えると、あまり深追いして対策はせず、他教科に時間を割く方がベターでしょう。

私大入試との比較と併願

国公立大学の二次試験では、記述ですがオーソドックスな問題がメインという特徴があり、それぞれの教科で一般的な力をつけた後、記述対策をしっかりやれば、高得点が望めます。対して私立大学の入試、特に学部学科で別の問題を用いる個別入試では、かなり語数の多い長文、専門性の高い問題、高い知識力を要する問題など、癖の強い問題が多く出題される傾向にあります。なので、私立大学の入試で高得点を取るためには、しっかりとした過去問研究が必要な場合があります。この特徴が、私立大学との併願を考える際の一つのポイントとなります。

国公立大学が第一志望で、私立大学の併願を考える際は日程等ももちろん重要ですが、必ず問題を解いてどれぐらい過去問研究が必要かを早めに確かめておきましょう。第一志望は国公立ですから、併願することでの負担の増加が大きいようであれば、他の候補を考えたり、受験校数を減らす必要があります。また、私立大学の入試では、ほぼ全学で同一の問題を使い、多くの学部学科を併願できる全学部入試(大学によって統一入試など呼び方は異なります)と各学部学科で個別の試験を行う個別入試(個別日程等大学により呼称は変わります)の二つを実施している大学がほとんどです。全学部入試では多くの学科で共通の問題を使うため、取り組み易い問題、それほど過去問研究を必要としない問題が出題される傾向にあります。個別入試に比べて合格ラインは高くなりますが、国公立大が第一志望の場合は、積極的に活用しましょう。

まとめ

国公立大の文系入試においては、受験科目や配点など志望校によって大きく仕組みが異なります。早めに志望校を固めることで効率よく学習を進められるので、できる限り早く志望校を決めましょう。また、実際の入試では二次試験の配点が高い大学はもちろん、センター重視の大学でも二次試験に向けた記述・論述対策をしっかり行うことが必要です。また、私立大学との併願の際は、併願による負担の増加という観点を加味して、併願先を決定しましょう。

記述式かつオーソドックスで取り組み易い問題の多いという傾向にある国公立大学入試では、まっとうに努力した人が実力を発揮しやすいとも言えます。ですので、志望校合格に向けてしっかり努力を続けてください。

<PR:難関大合格へ!最後の決め手は添削指導!>



国公立大・難関私大志望者へ

他者に伝わる答案が書けないと合格できない

記述問題が中心の国公立大や難関私大は参考書をやっただけでは、入試本番で合格点をとることは、正直、厳しいです。参考書の紹介ページやルートのページでも書いていますが、答案作成の練習を徹底的にやる必要があります。どの考え方を使えばよいか割分かっていても、きちんとポイントを押さえた答案がかけなければ、高得点は望めません。

参考書等での学習がある程度進んだら、(きちんとしたレベルの)添削指導等で自身の答案を(きちんと指導ができる)他人に見てもらい、意見を貰いましょう。最終的に採点するのは、あなたではなく「他人」です。あなたの答案が、きちんと他者に伝わるかを添削指導を通して確認し、合格点の取れるレベルに仕上げていきましょう。

標準レベルの参考書の1冊目の1周目を終えたら添削指導も同時進行で!

添削指導等の記述対策を始める目安ですが、標準レベルの参考書の1冊目の1周目を終えたタイミングで始めると良いでしょう。答案作成力の養成は、標準レベルの問題がある程度解けるようになったその上の段階にあたります。標準問題の解法が入っていない状態では、添削問題に向き合っても、白紙解答や見当違いの答案しか作れない場合が多く、結局、解法を学ぶように指導されるのがオチです。こうなると効率的ではありません。なので、少なくとも標準レベルの参考書を1冊を一通りやってからやりましょう。

高校や予備校等で(きちんとしたレベルの)添削指導があれば、それらを活用するとよいでしょう。もし、それらがない場合は、Z会の添削指導がおすすめです。Z会というと東大や京大等の難関国公立大対策の添削指導が有名ですが、一般的な国公立大や難関私立志望者向けのコースもあります。合格できる答案を作れるよう頑張ってください。



1

ヤギの参考書ルート2019【理系数学編】 ここでは参考書だけで難関大の入試で合格点をとれるようにするには、どのような参考書をどのような順番で進めて行けばよいかを大学受験指導のプロが解説していきます。第 ...

no image 2

ヤギの参考書ルート2019【化学編】 ここでは参考書だけで難関大の入試で合格点をとれるようにするには、どのような参考書をどのような順番で進めて行けばよいかを解説していきます。 今回は化学(化学+化学基 ...

-勉強法

Copyright© ヤギの大学受験革命 , 2020 All Rights Reserved.