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【大学受験】10月・11月の学習のポイント(全体像・国公立志望編)

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10月・11月の学習のポイント・国公立大編

センター試験まで2~3か月となり、いよいよ受験に向けての取り組みが佳境に差し掛かってきていることでしょう。この時期は模試も多く、その結果に一喜一憂するかもしれません。結果を受け入れることは必要ですが、本番は先にあるので、ゴールを見据えて、やるべきことをしっかりやることが重要です。また、12月になるとセンター対策が完全に中心になるので、二次試験対策や基礎固めにまとまった時間を割けるのは、センター前ではこの時期が最後となります。ここでは、10月・11月の学習について、全教科を通した全体的なポイントを押さえていきます。具体的には以下の3つのポイントについて解説します。

①科目の優先順位と全体的なバランス
②二次対策とセンター対策の比率
③過去問演習のポイント




①科目の優先順位と全体的なバランス

2~3科目に絞って重点的に強化する

10月・11月になると残り2~3か月余りとなるので、残り時間を考えるとやれることは限られてきます。限られた時間で成果を上げるためには、中途半端に全科目をやるより、科目を絞り強化していく方がよいでしょう。具体的には、時間を割きたい科目もしくは優先順位の高い科目を2~3つしぼって、そこに自由に使える時間の8割ぐらいをつぎ込むイメージです。

時間を割きたい科目や優先順位の高い科目がはっきりしていない場合は、次の二つの視点で各科目を順位付けして合計値の低い科目から選びましょう。一つ目は配点です。科目ごとにセンターと二次の合計の配点を比べて大きい方から順位をつけましょう。同点の場合は同率で同じ順位として大丈夫です。二つ目は、入試での目標点と現状のギャップです。ギャップが大きい科目から1位、2位と順位付けをしましょう。

全体のバランス

残りの科目については、やれるのであれば過去問演習を中心にやるとよいでしょう。過去問を解いて課題が見つかったら強化するというルーティンで進めていくという流れです。また、過去問演習ができるほどの実力がない場合は、単元や分野を絞って強化し、得点できる単元・分野を作ることを目標としましょう。全体をやろうとすると時間がかかり、メインに時間を割きたい科目の負担になります。

②二次対策とセンター対策の比率

センター対策が必要な科目

10月・11月の学習のポイントの二つ目は二次対策とセンター対策の比率です。まず、根本的に二次とセンターでそれぞれ対策が必要な科目と二次対策をしていればほぼほぼセンターでも点が取れる科目があるということを理解しましょう。具体的には、英語、数学と現代文は二次試験対策と別にセンター試験に向けた対策が必要です。英語の場合はセンターも含めて試験により形式が大きく異なるので、それぞれ対策していく必要があります。数学ではセンター試験の場合は誘導に沿って解答してく必要があるので、訓練が必要です。現代文についても、小説への対応や選択肢の切り方などが、二次試験対策では練習が難しいのでセンターに向けて独自の対策が必要となります。一方、理科や社会、古典については二次試験に対応できる力があれば、12月に過去問を演習しただけで十分合格点が取れるので、二次試験を意識して取り組みましょう。

以上をふまえた上で、二次試験対策とセンター試験対策にそれぞれどれぐらいの割合で取り組めばよいかということですが、これは志望大学・学部と現状の学力によって変わってきます。そこでいくつかのパターンに分けておすすめの比率を挙げていきます。

医学部医学科志望者

まず、医学部医学科志望の場合についてです。医学科志望の場合、センターレベルで全体で9割取れていないのであれば、8:2でセンター重視でいきましょう。医学科の場合、足切りもありますが、受験生のレベルが高いので、合格にはセンターで9割取った上で二次でも高得点を取ることが必要です。二次試験だけ高得点では受かりません。したがってどんなに二次の配点が高くても、センターがとれていないのであれば、センター重視です。センター9割取れているのであれば、3:7で二次対策重視で取り組みましょう。二次試験での高得点も合格に必要です。

難関大志望者

医学科と同様に東大と京大(工学部と総合人間学部を除く)、一橋、旧帝大の文系学部、歯学部・薬学部もセンター9割とれていないようであれば、7:3でセンター重視、9割取れているのであれば、3:7で二次重視の取り組みをしましょう。東工大と京大の工学部、総合人間学部の場合は足切りライン+5%以上、旧帝大の理系学部(歯学部・薬学部を除く)志望の場合は8割センターで取れていない場合は7:3でセンター重視、センターが取れている場合は、2:8で二次重視がおすすめです。ちなみに理系の場合は二次試験で差が付きやすい傾向にあり、文系に比べて二次逆転が起こりやすいのでセンターの目標点が若干下がります。

その他国公立大志望者

その他の大学の場合は文系学部と歯学部・薬学部は75%、取れていない場合は8:2でセンター重視、取れているのであれば、4:6で二次重視、その他の理系の場合は70%取れていない場合は8:2でセンター重視、取れているのであれば、3:7ぐらいで二次重視がおすすめになります。こちらも難関大の時と同様に、文系に比べて理系では二次試験で差が付きやすく、二次逆転が起こりやすい分、センターの目標点が若干下がります。

③過去問演習のポイント

10月・11月の学習のポイント三つ目は過去問演習のポイントです。志望校で実際に出題された過去問は、本番のレベルや出題形式・傾向を掴むうえで外せません。ポイントを押さえて効果的に演習を進めたいところです。ここでは10月・11月という時期を考慮してポイントを紹介します。

インプットを終わらせてから始める

過去問演習に入る前に気をつけておくべきことに、インプットを終わらせてから本格的な過去問演習に入るということがあります。この時期の過去問演習は、自分の持っている知識や考え方をどう点に結び付けるかを学ぶ、今後どのような分野やどんな知識・考え方を強化していくかを見直すという二つが大きな目的となります。一通りのインプットが終わってない状態では、自分の持っている知識自体が少なく、課題についても、まずはインプットをおえることとなります。したがって、一通りのインプットが終わっていない状態で過去問演習をしても、ほとんど効果がありません。また、一般的な過去問の解説は、ある程度基礎知識がある人向けに書かれています。したがって、インプットが終わっていない状況で過去問に入ると、解説を理解するのに時間がかかり、大きく時間をロスしてしまいます。

センター・難関大二次は大問ごとに演習する

この時期の過去問演習では、試験全体の時間配分や大問ごとの解答順など全体的なところよりも、過去問一題一題をきちんとやり、それぞれでどうやれば点数に結び付くのかを学ぶことが重要です。そこで試験一回分を模擬試験形式でやるのではなく、大問ごとに一題一題やりましょう。当たり前ですが、一題一題で点が取れないのであれば、いくら時間配分を考えても得点は上がりません。全体を意識する前に、個々の問題で点が取れるようにしていきましょう。全体的な部分については直前期に予想問題を使い仕上げれば十分です。

難関大以外の二次過去問

難関大以外の過去問については、予想問題がないため、直前期に全体的な仕上げ用に2~3年分確保しておきたいところです。そこで、奇数年と偶数年に分けて、奇数年の問題を直近から2~3年分保管、偶数年は大問ごとに演習しましょう。後はセンターや難関大の二次の過去問と同様です。大問ごとに一題一題きっちりやりこみましょう。

また、難関大以外では古い過去問が解説付きで手に入りにくい場合があります。そういう場合は、第二志望の国公立大の過去問や志望校と同レベルの大学の過去問を使いましょう。この場合は偶数年・奇数年に分けることなく使いましょう。

復習・解きなおしと課題点の強化

過去問演習をより効果的するには、演習後の復習・解きなおしと課題点の強化をしっかりやることが重要です。特に、過去問を通して見つかった課題点に対しては、過去問演習を通してだけでなく、別に参考書や添削指導等を使い対策しましょう。過去問だけで課題点を乗り超えようとしても、なかなかうまくいかず、かえって時間がかかる場合がほとんどです。課題点の克服・強化に際しては、適したものを使ってきっちりやりましょう。本番までに「過去問演習→課題点の克服・強化」をどれだけ繰り返せるかが、合否を左右します。

10月・11月の取り組みは合否に直結する

ここまで10月・11月の学習のポイントについて解説してきました。繰り返しになりますが、二次試験対策や基礎固めにまとまった時間を割けるのは、センター前ではこの時期が最後となります。また、本格的な過去問演習を進める時期でもあり、この時期の努力が合否に直結してきます。志望校合格に向けて気持ちを切らさず頑張ってください。

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国公立大・難関私大志望者へ

他者に伝わる答案が書けないと合格できない

記述問題が中心の国公立大や難関私大は参考書をやっただけでは、入試本番で合格点をとることは、正直、厳しいです。参考書の紹介ページやルートのページでも書いていますが、答案作成の練習を徹底的にやる必要があります。どの考え方を使えばよいか割分かっていても、きちんとポイントを押さえた答案がかけなければ、高得点は望めません。

参考書等での学習がある程度進んだら、(きちんとしたレベルの)添削指導等で自身の答案を(きちんと指導ができる)他人に見てもらい、意見を貰いましょう。最終的に採点するのは、あなたではなく「他人」です。あなたの答案が、きちんと他者に伝わるかを添削指導を通して確認し、合格点の取れるレベルに仕上げていきましょう。

標準レベルの参考書の1冊目の1周目を終えたら添削指導も同時進行で!

添削指導等の記述対策を始める目安ですが、標準レベルの参考書の1冊目の1周目を終えたタイミングで始めると良いでしょう。答案作成力の養成は、標準レベルの問題がある程度解けるようになったその上の段階にあたります。標準問題の解法が入っていない状態では、添削問題に向き合っても、白紙解答や見当違いの答案しか作れない場合が多く、結局、解法を学ぶように指導されるのがオチです。こうなると効率的ではありません。なので、少なくとも標準レベルの参考書を1冊を一通りやってからやりましょう。

高校や予備校等で(きちんとしたレベルの)添削指導があれば、それらを活用するとよいでしょう。もし、それらがない場合は、Z会の添削指導がおすすめです。Z会というと東大や京大等の難関国公立大対策の添削指導が有名ですが、一般的な国公立大や難関私立志望者向けのコースもあります。合格できる答案を作れるよう頑張ってください。



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